一般社団法人 北海道観光資源創造センターの、主な事業のご紹介
当法人が手がける事業のカタチを、当法人の前身でもある北海道鉄道観光資源研究会での実績から、そのいくつかをご紹介いたします。
鉄道及び交通文化遺産の保全と活用に関する調査研究、普及啓発
北海道における鉄道観光資源の発掘・調査
当法人の母体である「北海道鉄道観光資源研究会」(以下、研究会)では、全道各地に点在する鉄道遺構、及び歴史的遺産を「観光資源」ととらえて調査研究を行っています。利活用へ向けての提案のため、将来にわたりそれらをデータベース化していきます。
また、各地で保存活動をおこなっている諸団体との連携を模索しながら、情報の「集約・公開・発信」や「活性化に向けての助言や提案の実施」を目的とした研究活動に取り組みます。
知的製作物の製作、レンタルリース、販売
赤い電車保存プロジェクト-輸送ドキュメントDVDやグッズ販売
研究会が行った最初の車両保存活動である、北海道内初の国鉄電車であった711系(赤い電車)の移設と保存の模様を詳細に記録したDVDを制作しました。
また、Tシャツやエコバッグ、ポストカードなどの「赤い電車」グッズを、研究会より派生し「赤い電車」の保存管理を引き継いだ岩見沢赤電保存会が販売しています。当法人では、このような商品開発コンサルタント事業を行っております。
O.tone協力のもと『北海道鉄道観光資源地図』制作販売
展覧会、講演会等の催物の開催
研究会では、2015年に苗穂ラスール(福祉施設)、2016年に小樽運河プラザ、そして2017~18年の2年にわたって北海道庁赤れんが庁舎にて、研究成果の発表する場として展示発表会を開催しました。
発表会では研究成果をまとめたパネル展示のほか、北海道に実在する鉄道名所などのシーナリーモジュールを制作し過去に実在した車両編成で運転を行い、情景などの再現を図った行動展示を実施しました。
その他にも釧路市立博物館所蔵の『企画展「釧路・根室の簡易軌道」』や(公社)土木学会北海道支部の『選奨土木遺産・鉄道展』とのコラボレーション、ステージイベントとして(公社)日本都市計画学会北海道支部によるセミナーや、研究会と所縁ある方々によるフォーラムやセミナーなどの講演会を行いました。
これらの実績と経験から、各種展覧会や講演会の実施や他団体との連携した事業の実施を積極的に行っていきます。
鉄道及び交通文化遺産の活用に関するコンサルティング及び支援
豊浦町モデルツアー「小幌駅利活用」
行政及び関連団体との連携事業
ちびっ子はじめての鉄道旅体験(2019年7月)
研究会による北海道鉄道活性化協議会(事務局:北海道総合政策部交通政策局交通企画課)への提案が採用され実現した企画です。
子どもたちに鉄道旅の楽しさを実感してもらうことを目指し、札幌市内の小学生21名が研究会スタッフの引率のもと、切符の買い方や列車の乗り方を勉強しながら札幌~南千歳~追分~岩見沢~札幌の区間を乗車するとともに、途中の安平町で道の駅やSLの見学をするなど鉄道旅を体験しました。その後、企画は全道各地で行われ、毎回多くの希望者を集めるものとなりました。
長沼町SLのペンキ塗りボランティア
長沼町ながぬまコミュニティ公園に静態保存されていた蒸気機関車「夕張鉄道25号」のペンキ塗りボランティアツアーを企画しました。
長沼町が、夕張鉄道の廃止にあたりこの蒸気機関車を譲り受け展示しておりました。しかし長年の放置の結果、痛みがかなり激しく行く末が危ぶまれる事態となっていた時、長沼町より研究会に利活用方法の相談を寄せられました。研究会では町との意見交換会を行い、旧南大夕張駅跡地の展示車両の保存活動を行っている「三菱大夕張鉄道保存会」と旅行代理店との協力によってボランティアのペンキ塗りツアーを提案し、2015年以降毎年続いているイベントとなっています。
鉄道関連諸団体との連携事業
旧南大夕張駅跡地の展示車両の保存活動を行っている「三菱大夕張鉄道保存会」へのイベント協力。「北海道鉄道遺産ネットワーク」による「第2回北海道のトロッコ大集合in 小樽」への参加。その他、各地で活動している鉄道関連諸団体との連携事業を行っています。